フュージング制作

〈フュージング制作手順〉

DSC_0276.JPG DSC_0278.JPG
下絵を描き色見本から色を指定します
下絵を描き色見本から色を指定します

【制作のポイント】
★水分量の管理
★色を混ぜない

【色の用意】
粉ガラスに水を加えます
粉ガラスに水を加えます水分が多くても少なくても絵の輪郭が崩れます
ガラスと混ぜた水分は直ぐに変化しますので常に調整しながら作業を進めます
また、色は絵の具のように混ざりあった一色で発色しません
濁り気味のまだらになりますので意図しない場合は混ぜないほうが鮮やかに発色します

DSC_0289.JPG 粉ガラスは色が混ざらないよう、作業中に広げすぎないようにします
色を乗せるのに爪楊枝を使用します
色が混ざらないよう、爪楊枝は色ごとに変えます

DSC_0285.JPG 【水分を適量にする】

爪楊枝をくるっと回転させてい色をすくい側面に滑らかに色が乗ってくる状態

DSC_0282.JPG DSC_0284.JPG   DSC_0288.JPG
水分が多い                     水分が少ない
ガラスに当てないよう綿棒を添わせて水分を吸い取る  少しずつ水分を足して調整する

【色の乗せ方】

◎広い面を塗る
DSC_0286.JPG DSC_0287.JPG DSC_0290.JPG
真ん中付近に色を落とし軽くタップしながら外に向かって色を伸ばしていきます
途中で水分を足す際は中央に水を落とすと繋がった面に広がります

◎水分を調整しながら色を入れていく

DSC_0314.JPG
色を乗せ先に完成した場所(上画像の眼、くちばしは乾燥)は直ぐに乾いていきます
新しく乗せた水色は眼やくちばしに触れると直ぐに水分を奪われ色を広げにくくなります
水を足して目やくちばしにも水分を渡し適量に戻すのですが図柄の細かいところに水分を落とすと模様がにじむので上が画像の場合、水色の頭部輪郭側から少しずつ水を足し全体の水分量を適量に戻します
色を広げ他の色との境を埋める場合は輪郭から少し離れた場所から楊枝で少しずつ色を押し出し埋めていきます

◎ラインを引く・文字を入れる
DSC_0291.JPG※爪楊枝の側面に均等に色が乗るよう水分量を調整します

ガラス板に45度を目安に爪楊枝を当てます
少し揺らしながら少しずつ色ガラスを落としていきます
文字は小さくなるほど難しくなります

◎細かい模様
四つ葉 (花・葉・雫など)
DSC_0301.JPG  DSC_0303.JPG  DSC_0305.JPG
楊枝をまっすぐに立て  点から線を伸ばし   楊枝で色を寄せ
点を打ちます      輪郭を作ります    輪郭を整えます
水分          適量に対し      適量に対し
適量          8割の水分      6割の水分


DSC_0292.JPG  DSC_0298.JPG  DSC_0300.JPG
色を落とし         大まかに輪郭を取り   形を整えます

目(3色)
DSC_0306.JPG DSC_0307.JPG DSC_0309.JPG DSC_0310.JPG DSC_0311.JPG
外側の白色を乗せ整えます
真ん中の水色は面で乗せた後に少し乾かし(適量に対し水分8割)楊枝で寄せて整えます
※色を寄せるので色を乗せる量が多すぎると輪郭崩れの原因となります
※最後に幅を調整していくので途中では完成より幅広です
内側の黒色を広げて形を整えながら水色と白色の幅を調整します
白色を外側から整える際は少し寝かして楊枝の腹で触ります
※黒色に中抜きを入れる際はガラスの量を減らします

◎模様の区切り線を作る
くちばし
DSC_0312.JPG DSC_0313.JPG
中央に色を落とし広げながら輪郭を整えます
適量に対し6割の水分量になったら楊枝でくちばしの輪郭を引きます
※頭部の色を入れた後にくちばしの輪郭が浅くなることがありますので
図柄が完成した時にもう一度輪郭の確認をします

顔(色を中抜きする)
DSC_0299.JPG DSC_0360.JPG
中に細かい色を入れるのは難しく色がにじむと戻すのが大変難しいです
右画像は色ガラスを楊枝でずらし透明な部分を作って置き焼き付け後に油性ペンで色入れしたものです
(ペンの色はシンナー液で消せます)